🧘♀️吉川めいのMindfulness Tips
バイロン・ケイティさんという、米タイム誌の21世紀を率いるスピリチュアルイノベーターに選ばれたアメリカ人の著者をご存知ですか?
今回は彼女のお話から「苦しみのレシピの理解」を紹介します。
私たちは日頃から目の前の出来事を自分でコントロールしようとしがちです。けれど現実はそう上手くもいかず、あれこれ苦戦し思い通りに行かないことも多々あり、そんな現実に抵抗してしまいます。ただ目の前にある現状に心のうちで反発し、抵抗してしまう…。
このことをケイティさんは「苦しみのレシピ」と言うのです。
ケイティさんの著書の英語タイトルにもなっている「Loving What Is」、ただ目の前にある現実を変えようとせずそのまま愛してみたらどうでしょうか?
「嫌なことを愛するなんて出来ない!」と思うかもしれません。
ですがこの時、あなたの中には「愛すること」の手前に、その事柄について「どう思っているか」という思考があります。その思考が愛を妨げます。
例えば、大切な家族が病気になってしまった時、あなたの中には「自分の家族は病気になるはずではなかった」という思考があります。ケイティさんはこれを「ストレスフルな思考」と呼びます。それは実はあなた自身が選び、信じている思考であり、苦悩はその思考に紐づいて生まれてくるのです。
「自分の家族が病気になるはずではなかった」という思考が出てきたら、「本当にそう?」「他の人の家族だったらよかったの?」とケイティさんは問い直すことを薦めています。すると、そこには自分の私心が入っていたことがわかります。
このように思考を当たり前に鵜呑みにせずに丁寧に見直すと、少しずつそういったストレスフルな思考の重みから解放されるようになってくるのです。
🧘♀️今週のMindfulness Exercise
苦しみを感じるとき、それを支えている思考を見直し、自分の私心が隠れていないかよく確認してみましょう。それに気づくことができれば、ストレスの元になっている思考を解きほどき、苦しみから解放されるようになるでしょう。