Stories of Change / Soraさん

Stories of Change / Soraさん

ひとつとして同じものがない、それぞれの変化のストーリー
『Stories of Change』

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Soraさん 
グループメンタリングMEGURI 第1期生
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自分の中の「当たり前」を壊すまで


日本で会社員をしながら、長年奉仕活動にも従事していたという非常にユニークな経歴を持つSoraさん。幼少期から彼女の中に根付いていた「考え方」と今の自分とに違和感を感じて、ドラスティックに環境を変えたのが数年前のこと。
MEGURIを通して自分の進むべき道がより鮮明に見え始めたというタイミングでお話をお伺いしてみました。

会社員と奉仕活動とのダブルワークの日々

幼稚園から大学まで、キリスト教の精神が根付いた学校に通っていて「与えることは幸いである」という聖書の教えがずっと頭に残っていました。
大学を卒業後に普通の会社員として就職したのですが、その後転職のタイミングで行ったオーストラリアのワーキングホリデーがきっかけで、奉仕活動を始めることになったんです。平日の仕事が終わった後に、そのまま通訳などの奉仕活動をして帰るというダブルワークの生活です。週末には楽器演奏なども加わり、平日よりも更に責任の重たい仕事内容でしたね。今思えばかなりハードワークだったし、仕事を楽しむというよりは、使命感から「とにかく人の役に立たなければ」「与え続けなければ」と思って自分の持っているすべてを出し切っていました。

勇気を持って慣れ親しんだ環境とお別れ

人に与えるということが最優先であるべきという価値観だったので、もともとは自分にお金をかけることにすごく抵抗があったんです。例えば、美容室に行くことさえも「自分にお金をかけるなんて贅沢だ」と感じてなんだか気が引けていました・・。でもその一方で、鏡に映るわたしボロボロじゃない!?と疑問も感じていて。無理が積もりに積もっていたライフスタイルに限界を感じて、遂にひとつ一つ手放すことを決意したんです。
当時婚約していた方もいたのですが「この人と本当に結婚したいのかな」と自分の気持ちに問いかけて、結局お相手の住むアメリカまで行ってきちんとお断りしました。長い間、自分の周りに当たり前にあった環境に、自分から別れを告げるのはとても勇気が要りましたし、実際にネガティブな反応を受け取って悲しい気持ちになることもありました。

料理中にぼろぼろ泣けたポッドキャスト

環境を変えて1年ほど経っても「自分の決断はあっていたのかな・・」と弱気になることもしばしば。そろそろ新しいことをインプットしてみたいなと聴き始めた長谷川潤さんのポッドキャストで、その日は吉川めいさんがゲストでした。
何気なく聞いていたのですが、そのトーク内容が、気持ちの整理がつかない日々を過ごしていた自分にとても響いたんです!今でも覚えているのは、料理しながらぼろぼろ泣いてしまったこと。笑

吉川めいって一体誰!?と思って一心不乱に調べたら、WEBサイトを見つけて。ヨガにも興味はあったけれど、ヨガは既に痩せていておしゃれな人たちがやるものだというイメージがあり、座学の「書く瞑想」を受講してみました。
そしたら、最高でした。「全許可」というようなテーマだったのですが、今まで人に対してばかり寛容で、自分に許可を出すことなんてなかった人生だったことに気がついて。思い返せば、わたし自身真面目な性格で、家族もみんな優等生タイプなので、いつもちゃんとしてなきゃと気を張って生きてきたんですよね。

飽きっぽい自分が不安だった3ヶ月

「好きなこと・楽しいこと」には目を向けず、人の役に立つ「できること」をやらなければと辛くても耐えていたし、周りからもそうあることを期待されていたのですが、なんか違う気がするという心の声とずっとせめぎ合っていました。

この状態を脱却したい。でも何から始めたら良いんだろう、と悩んでいたときに出会ったのがグループメンタリングMEGURIでした。
今までの自分なら勇気がなくて申し込めなかったかもしれないけれど、婚約を解消して、職も変えて、失うものがなくなったからなのか、一歩踏み出すことができたんです。

ただ、新しく始めることに対して飽き性な自分もいて、3ヶ月という長い期間のMEGURIの受講は絶対に中だるみが来るなと不安な気持ちもあったのです。

 

ひとりじゃないから本質的な実りがある

実を言うと、受講の中盤に中だるみ、あったんです。でも、ちょうどそのとき「自分の言葉に忠実になろう」というワークがあって。
内容と期間を自分で決めて、新しいことをスタートしてみるというものなのですが、わたしは「1週間毎日30分運動する!」という目標を決めたんですね。そして、この目標に向かって他のMEGURIメンバー2名も一緒に行動してくれたんです。

わたしも他の方の目標に一緒に取り組んだりと、励まし合える仲間がいたのは心強かったですね。ひとりだったら表面的にこなすだけで終わっていたんじゃないかと思います。

MEGURIを受講するときに、グループかぁ・・と少し気が重たかったのは、それまで同世代の女性に対して苦手意識があったから。うまく接しようとするあまり、本当の自分を出せなくて疲れてしまうんです。
でもMEGURIのメンバーは想像と全然違った方々ばかりでした。世代も性別も悩みもバラバラなのに、それがすごく心地よくて。普段の生活でこんなに色んな方々と人生の深い話を共有することってないから、一人では辿り着けなかった気づきがたくさんありましたね。

仮面を被って良い人を演じるのはおしまい

これまでは、他人事も自分のことにように背負い込んでしんどくなっていましたが、冷静に分けて捉えることができるようになったんです。例えば、怒っている人がいたらなぜか自分の心もざわざわしてしまっていたのが「ああ、この人いま怒っているんだな」と、状況を客観的に受け止められるようになりました。

自分のこともそうです。すっごいイライラしているのに、その感情に蓋をして平常心を装っていたのが「わたし今イライラしているな」と認めてあげることができるようになりました。それでイライラが収まるわけではないけれど、自分の感情を素直に受け止められるようになったというのは大進歩ですね。

色々と経た今、大好きな人がいます。その気持ちに向き合い始めたときにもまた、自分に変化が起きた気がします。持っているものを手放して、手探りで新しい世界に飛び込んだら、環境や意識がどんどん変化して、人生が大きく動いているなと感じます。


※このインタビューは2022年11月に収録されたものです。
Written by Veda Tokyo staff Miyuu

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