ジャーナリングとは

幼少期からジャーナリングを実践していただけでなく、長年インドに通い続け伝統的なヨガや瞑想を学んできた吉川めいによるジャーナリングについての解説です。

  • 過去と現在と未来の自分のズレを調整するチューニングの時間

    あなたは誰かに本心を打ち明け、悩みの相談をする相手がいますか?
    実際のところ、なかなか本心を話せる相手がいないこともありますし、話したとしても根本のモヤモヤが解決しないことも少なくありません。私たちにとって大切なのは、自分の中にある声を自分で聴き取り、ズレを自分で調整してあげること。それこそが、一番確かで揺らがない方法です。

    あなたは、今日、自分の本心に耳を傾ける時間を持ちましたか?

    ジャーナリングは、紙とペンさえあればすぐにできる、とてもシンプルな方法。ただの“日記”とは違い、心と体の緊張をほどき、あなたの選択や生き方を変える力を秘めています。最近、世界中で注目を集めているのもそのためです。

    けれど、その理由を本当に理解している人は、まだ多くありません。

  •  ジャーナリングとは

    ジャーナリングとは、心の中にある考えや感情を紙に書き出す方法です。
    一見ただの「書く作業」に見えますが、実際にはこんな変化をもたらします。

    ・思考の速度が落ち、客観性が生まれる
    ・心の内容が可視化される
    ・感情が外に出て、体の緊張がゆるむ
    ・自分でも気づかなかった本音が現れる


    つまり、日記が「出来事の記録」を目的とするのに対して、ジャーナリングは「感情や思考を整理し、今の自分を映し出すこと」を目的としています。自分をより深く理解し、感情に振り回されにくくなる。それが大きな違いです。

    ※大きなショックや喪失感の渦中では、ジャーナリングは適しません。カウンセリングなど心の専門家のサポートを受けましょう。

吉川めいのジャーナリング

「朝や夜に◯ページ書く」「感情を吐き出す」といった方法が、巷ではジャーナリングとしてよく紹介されています。これらはもちろん有効ですが、私はそこに瞑想の要素を加えることで、より深く自分を観て知る時間にしています。

  • 吉川めいのジャーナリングの特徴

    ■前提:読み返さない
    → 素直なアウトプットで現状を確認することが目的。

    ■書き方のポイント
    ・どストレートに書く(きれいごとを書かない)
    ・心の声を実況するように書く(丁寧な言葉遣いは不要)
    ・一番人に言えないことをあえて書く
    ・スッキリするまで書く
    ・紙とペンを使う(筆圧があることで脳や感情に響きやすい)
    ・思考だけでなく、感情も書き出す

    そして…書いた自分の気持ちを、ただ眺めるように見る。決して否定しない。

    この「率直に観る」ことが、最も瞑想に近い体験となります。

基本のやり方

  • ①静かな環境をつくる

  • ②ノートとペンを用意する

  • ③次の問いに沿って書いてみる

    「私は今、何を感じている?」

    → 感じ方がわからなければ「わからない」と書いてもOK。

    「なぜそう感じている?」
    → その感情の背景にある考えや思いを書き出す。

    「もしこの考えを手放したら、私の心はどう変わるだろう?」
    → 軽さや新しい見方に気づけることもある。

  • 続けやすくするコツ

    ■スッキリしたら終える(量や時間にはこだわらない)。
    ■書く時間帯を固定すると習慣化しやすい(朝や寝る前など)。

ジャーナリングをもっと知りたい方におすすめの動画

  • はじめよう!ジャーナリング

    「自分をもっと理解したい」「未来に進みたい」「心と体を整えたい」─そんな願いに応える4つのプログラムをセットにした動画コンテンツ。200分以上に渡り吉川めいがジャーナリングについて徹底解説。※購入後、動画視聴は無期限でご視聴いただけます。
    ジャーナリング入門動画の詳細 

よくある落とし穴と対処法

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書いていると感情が強くなりすぎる

→ 書いた感情を否定せず「これが今の私が感じていることなんだな」と引いた視点で受け止めましょう。

いいことばかり書こうとしてしまう

→「誰にも見せないノート」と決め、殴り書きでもOKにしましょう。

全部「人のせい」になってしまう

→それも正直な今の気持ちです。まずは出てきた言葉を否定せずに書き出してみてください。
大切なのは「そう思っている自分に気づく」こと。そこから一歩ずつ整理が始まります。

自分を責めてばかりになってしまう

ジャーナリングは自己批判のための時間ではありません。 「私は今、こんなふうに自分を責めているんだな」と、その事実をただ観るだけで十分です。責めてしまう自分すらも、観察の対象にしてあげましょう。

本当に思っていることを書くのが怖い

怖さを感じるのは自然なことです。「怖い」と思った気持ち自体をまず書いてみてください。そして、このノートは誰にも見せないもの、と最初にルールを決めておくと安心して書けるようになります。

ジャーナリングの研究と効果

研究で示されているものについて一部をご紹介します。これらが世界で注目されている理由です。

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感情を落ち着ける

感情を言葉にすると、脳の「扁桃体」の反応が弱まり、気持ちが落ち着きやすくなると報告されています(Lieberman et al., 2007)。

自己理解を深める

書くことで自分の思考や感情のパターンに気づき、自己理解が進むとされています。(Pennebaker & Chung, 2012)。

ストレスをやわらげる

気持ちを外に出すことで心が整理され、呼吸や動作のリズムが体を落ち着かせるといわれています。(Baikie & Wilhelm, 2005)。

行動を変えるサポート

本心に沿った行動を書き留めることで、将来の選択の質が高まる可能性があるとされています(Lam, 2024; Hoult et al., 2025)。

自分をもっと深く知ることができる「書くコンテンツ」

  • 書く瞑想 MAE Y method™を体験しませんか?

    ジャーナリングをすることで、自分の本当の声が少しずつはっきりしていくことは上記の通り。通常のジャーナリングとは別に、さらに深く、自分の“静かな本質”と出会いたいなら「書く瞑想 MAE Y method」という吉川めいのオリジナルコンテンツが役立ちます

    あなたの心の中をひとつづつ丁寧に掘り下げていけるよう、テーマ別に設計された3つの問い。そして静かに座る時間を組み合わせることで、より確かな気づきを得ることができるでしょう。これまでに14,000人以上の方が体験している人気プログラムです。

    さあ、今日からペンと紙をあなたの味方にしてみませんか?その1行が、明日のあなたを変えるかもしれません。