🧘吉川めいのMindfulness Tips
以前お話しした「自分と思考の関係性を変える」では、
「自分=自分の思考」でなくてよいということを、お伝えできたのではないかと思います。
我思う、故に我在り
by ルネ・デカルト
この言葉は有名ですが、瞑想の視点から見るとどうでしょうか。
「我思う=自分が考えを抱く」ということをしていなくても、私は在り続けている。
そう実感できる瞬間が、あるのではないでしょうか。
私たちの中には「考える者」がいます。
瞑想中にそれを観察できることもあれば、瞑想をしていない時でも気づけることがあります。
そしてもし、「考える者」の存在に気づけるならば——
You are not the thinker.
わたし=考える者、ではない。
そう言えるはずです。
人は時に、思いにふけり、考える者になりきってしまうことがあります。
けれど、思考そのものを観察できるようになってきたなら、
次は「考える者」そのものを観察してみるという段階に入っていけます。
前回お伝えした「思考との距離を置く」という実践と同じく、
「考える者」という存在にも執着せずにいられれば、
その“考える者”自体からも、まるごと距離を置けるようになるでしょう。
さまざまな思考を、流れる雲のようにただ気づいて観察していく。
そして、そこから立ち上がってくる「考える者=私である」というアイデンティティさえも、
一歩引いて観てみる。
それが、瞑想やマインドフルネスがぐっと深まってくる段階です。
🧘今週の Mindfulness Exercise
思考の観察ができるようになってきたら、
「考える者」そのものを観察できるかどうか、試してみましょう。
瞑想やマインドフルネスは、段階を追って深まっていくことがよくありますが、
そのプロセスの中で、「考えにしがみつくアイデンティティ自体」を観察できるようになると、
それさえも超えた「本来のわたし」が、認知できてくるかもしれません。
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あなたのこの先の時間が、少しでも穏やかでありますように。そんなひとときのお手伝いができたら嬉しく思います。マインドフルネスや瞑想に興味があれば、MAE Yのサービスも、ぜひのぞいてみてくださいね。