ただ在ること

ただ在ること

🧘吉川めいのMindfulness Tips


瞑想やマインドフルネスを実践していると、「ただ在ること(Being)」という言葉を耳にする機会は多いと思います。けれども、それが実際にはどういう感覚なのか、今ひとつピンとこない…という方も少なくないでしょう。今回は、感情を用いた“方程式”を使って、この感覚を説明してみます。

たとえば、あなたが悲しいとき、「私は悲しい(I AM SAD)!」と心の中で叫んでしまうことはありませんか?
 この「私は悲しい」というフレーズを、「私は(I AM)」と「悲しい(SAD)」の2つに分けてみましょう。
「私は」+「悲しい」= 100% の自分
 と仮定してみます。
以前、私は「瞑想マインドフルネス」のプログラムで皆さんにこんな問いかけをしたことがあります。

 「その100%の意識のうち、どれくらいを“私は(I AM)”に、どれくらいを“悲しい(SAD)”に向けていますか?」
多くの人は、「私は」20% +「悲しい」80% と答えます。
 つまり、感情に強く巻き込まれているときは、意識の大部分が「悲しい」という感情に偏っていて、
 「私は」という“ただ在る存在”としての自分を、すっかり忘れてしまっている状態なのです。
では、この意識の比重を逆転させてみたらどうなるでしょうか?
 たとえば、「私は」に80%、「悲しい」に20%の意識を向けてみるとします。
それだけで、さっきよりも感情が少し軽くなったように感じませんか?
つまり、意識の比重——どこにアテンション(注意力)を向けるか——を変えるだけで、
 体験そのものの感覚が変わってくるということです。

🧘今週のMindfulness Exercise
“ただ在る”感覚に意識を置く練習として、今週は毎日10分間、「私は(I AM)」に意識の比重を置くようにして、静かに座る時間をつくってみましょう。

 

あなたのこの先の時間が、少しでも穏やかでありますように。そんなひとときのお手伝いができたら嬉しく思います。マインドフルネスや瞑想に興味があれば、MAE Yのサービスも、ぜひのぞいてみてくださいね。

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