一般社団法人
I KNOW GRIEF
グリーフは、ひとりで抱えるものじゃない。
つながることで、世界はもう一度ひらいていく。
一般社団法人 I KNOW GRIEF は、喪失を経験した子どもたちが出会い、語り、体験を通して自分のペースで動き出すための学びと体験のコミュニティです。
代表メッセージ
私は37歳のとき、突然、最愛の夫を亡くしました。幼い二人の息子とともに、悲しみの中で生きる日々が始まりました。けれど、何よりつらかったのは、悲しみそのものよりも、その体験を誰とも共有できないことでした。
特に長男は、8歳で父を亡くしました。学校には、同じ経験をした友だちはいません。翌年、私は長男をアメリカのグリーフキャンプへ送りました。そこは、親や兄弟を亡くした子どもたちが集い、体験を分かち合う場所でした。帰国した息子を空港で抱きしめたとき、彼はこう言いました。
「ママ、世界って、広いんだね」
同じ体験をした仲間に出会ったとき。「自分だけじゃない」と身体で知ったとき。人は、悲しみの中にいても、もう一度、世界へとひらかれていく。
この体験が、I KNOW GRIEF の原点です。
代表:吉川めい
なぜ、I KNOW GRIEF が必要なのか
日本では、悲しみやつらさを語ることが「弱さ」や「迷惑」と受け取られてしまうことがあります。
そのため、喪失を経験した子どもたちは、本当の気持ちを言葉にできないまま、周囲に気をつかい、ひとりで抱え込んでしまうことがあります。けれど、悲しみや怒り、混乱を感じることは、人としてとても自然な反応です。
問題は、それを安心して語れる場所や文化が、まだ十分に整っていないことにあります。
I KNOW GRIEF は、子どもたちが自分の体験を語り、同じ経験をした仲間と出会える場を通して、「悲しみをひとりにしない社会」を育てていきたいと考えています。
I KNOW GRIEF が目指していること
人は、人生のどこかで必ず「喪失」を経験します。大切な人との別れ、突然の出来事、思い描いていた日常が変わってしまうこと。特に子どもたちは、その体験をどう言葉にすればいいのか、誰に話せばいいのかを、まだ知らないまま悲しみを抱えがちです。
I KNOW GRIEF は、「ひとりじゃない」と体感できる出会いと体験を通して、子どもたちが安心して自分の気持ちに向き合える場をつくっています。悲しみを消すことはできなくても、誰かと分かち合うことで、世界の見え方は少しずつ変わっていく。私たちは、その瞬間を大切に育てています。
私たちのミッション
・グリーフを経験した子どもたちが、安心して出会える場をつくる
・体験を分かち合うことで、「ひとりじゃない」と感じられる機会を広げる
・グリーフを恥や弱さではなく、人生の一部として理解する文化を育てる
・学校・地域・社会に、グリーフ理解の学びを届ける
・喪失の経験から、つながりと希望がめぐる社会をつくる
I KNOW GRIEF の活動
I KNOW GRIEF は、子どもたちが 体験を通してつながる ことを大切にしています。
・喪失を経験した子どもたちが集う体験型プログラム
・年齢や発達段階に応じた、安心・安全なグループ設計
・遊び・対話・表現を通じた分かち合いの時間
・子どもを支える大人向けの学び・対話の機会
私たちは、悲しみを「乗り越えさせる」ことを目的にしていません。悲しみを抱えたままでも、人とつながり、生きていく力を育てること。それが、私たちの活動です。
寄付のお願い
I KNOW GRIEF は、非営利型の一般社団法人として、皆さまの共感と参加によって広がっていきます。
いただいた寄付は、体験プログラムの実施、学びの場づくり、子どもたちが安心して集える環境づくりに大切に活用させていただきます。
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メール宛先:info@mae-y.com
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金融機関:みずほ銀行
支店:青山支店(店番号211)
口座名:アイノウグリーフ
口座の種類:普通
口座番号:3280509
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講演・イベントのご依頼について
講演・イベント依頼はこちらI KNOW GRIEF 代表・吉川めいは、グリーフに関するテーマについての講演・イベント登壇・社内研修・パネルディスカッションなどのご依頼も承っております。ご希望の方は、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
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